新着情報

2017.04.01
林 嘉宏 講師が着任しました
修士1年生1名 4年生12名がメンバーに加わりました
2016.10.01
鍵山侑希助教が着任しました
2016.07.23
血液学会北陸地方会で原田浩徳教授が教育講演を行いました。
2016.07.01
新・腫瘍医科学研究室がスタートしました。

研究室について

「血液のがん」である白血病や骨髄異形成症候群の発症メカニズムを解明し、新たな治療薬の開発を目指します。

腫瘍医科学研究室ホームページにご訪問頂きありがとうございます。

 平成28年7月1日付で東京薬科大学 生命科学部 腫瘍医科学研究室に着任いたしました。これまで、血液内科医として臨床と研究を行ってまいりました。今後、血液がんを中心に臨床と基礎研究をつなぐトランスレーショナルリサーチを行っていきたいと思っております。

血液がんである白血病、さらに第二の白血病と呼ばれている難治性の骨髄異形成症候群(MDS)の発症機序の解明を目指して研究しています。次世代シーケンス技術の進歩によってがんのゲノムレベルでの異常が多数同定されましたが、これらの遺伝子異常は単独でがんを発症することはありません。複数の遺伝子異常が蓄積し、がんが発症すると推測されています。その中で、我々の研究室では造血細胞の発生に不可欠な転写因子RUNX1の異常を中心とした分子発症メカニズムを検討しています。その手法として、患者さんの臨床検体から得られる情報をもとにした臨床研究を出発点として、そこから基礎研究につなげていくというのがこの研究室の特徴です。臨床検体(ベッドサイド)から得られる膨大なデーターを解析し、基礎研究(ベンチ)を行い、得られた結果を臨床に役立てる橋渡し研究が医学研究において現在最も求められている研究手法です。
病気を診るのは医者だけではありません。“がんを治す”を合言葉に、医学研究を行う研究者を育成したいと考えています。がん・血液学研究に興味のある研究マインドを持った学生さんを大歓迎します。

原田浩徳

研究内容のご案内

概要

血液がんの一つである骨髄異形成症候群(MDS)は第二の白血病と呼ばれている難治性の血液疾患です。60歳以上の血液がんの中で最も高頻度で、高齢化社会のわが国においてその発症の増加が問題となっています。ゲノム解析の結果から、若年者にもみられる急性白血病とは異なっており、むしろ固形がんと同様な発症機序であることが分かってきました。我々は、世界に先駆けて骨髄異形成症候群(MDS)の責任遺伝子として「RUNX1遺伝子変異」を同定しました。倫理審査委員会の承認が得られている血液専門病院との共同研究により、骨髄異形成症候群(MDS)の臨床検体を用いてゲノム異常・遺伝子発現を網羅的に解析し、得られた結果をヒト造血幹細胞・マウス造血幹細胞やモデルマウスを使って検証するという手法により、骨髄異形成症候群(MDS)の発症機序解明を目指した研究を行っています。

骨髄系腫瘍患者で認められるRUNX1変異

1. RUNX1変異による骨髄異形成症候群の発症機序解明

臨床検体の解析により、RUNX1変異が骨髄異形成症候群(MDS)やMDSから移行した急性骨髄性白血病(AML)で高頻度に認められることを見出しました(Blood 2003,Blood 2004,J Rad Res 2008,Blood 2009,Blood 2010)。このRUNX1変異と協調してMDS/AML発症に関与する遺伝子変異として、RTK~RASシグナル伝達系やDNA修復経路の異常が高頻度であることを明らかにしました(Leukemia 2006,Leukemia 2012)。RUNX1変異体導入マウスはMDS/AML様の造血異常を来たし、Evi1高発現と協調して白血病を発症しました(Blood 2008)。

骨髄系腫瘍患者で認められるRUNX1変異

またヒト造血幹細胞にRUNX1変異体を導入すると患者病態に類似した細胞増殖を再現でき(J Cell Physiol 2009)、RUNX1変異患者ではBMI1が高発現で、増殖能を欠く変異体もBMI1と共発現させることで腫瘍性増殖能を獲得することを示しました(Blood 2013)。さらに、RUNX1変異に高率に合併する7q-の責任候補遺伝子EZH2遺伝子変異とRUNX1変異体との協調作用も明らかにしました(Nat Commun 2014)。このように、RUNX1変異と協調する遺伝子異常を臨床検体から同定し、モデルマウスを作製して分子メカニズムの解明を行っています。

骨髄系腫瘍患者で認められるRUNX1変異

2.家族性骨髄異形成症候群家系の発症プロセスの解明

遺伝性疾患である「RUNX1変異による家族性骨髄異形成症候群(MDS)」家系の発症までの過程を解析し、MDS発症にかかわる付加的遺伝子異常を明らかにしました(Nat Commun 2014)。その家系の非MDS発症患者の末梢血リンパ球を用いてiPS細胞を樹立して造血機能破綻機構を解明しました(Leukemia 2014)。さらに、RUNX1変異以外の遺伝子異常を有する家族性MDS家系についても、臨床検体を用いて網羅的解析を行い、iPS細胞を樹立して検討を行っています。

3.骨髄造血器腫瘍における骨髄微小環境の解明

骨髄造血腫瘍の発症・進展に骨髄微小環境の関与が注目されています。その一つである骨髄線維化の発症機序を明らかにし(Blood 2015,JEM 2016)、さらにモデルマウスの作製を行って線維化抑制の標的を探索しています。

メンバー

教員・職員

教授:原田浩徳(医学博士)

教授:原田浩徳(医学博士)/ Hironori Harada (M.D., Ph.D)

所属および連絡先

東京薬科大学 生命科学部 腫瘍医科学研究室
〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1研究4号館2階

Laboratory of Oncology, School of Life Sciences, Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences
1432-1 Horinouchi, Hachioji-city, Tokyo 192-0392, Japan
Tel:+81-42-676-7121 Fax:+81-42-676-7121

略歴

昭和62年(1987年)3月
島根医科大学医学部医学科 卒業(医師免許取得)
昭和62年(1987年)6月
大阪赤十字病院 内科研修医・レジデント
平成 02年(1990年)4月
広島大学大学院 医学系研究科内科系専攻(学位取得)
平成 05年(1993年)5月
広島赤十字原爆病院 血液内科
平成 08年(1996年)9月
米国セントジュード小児研究病院 研究員
平成11年(1999年)8月
広島大学原爆放射線医科学研究所血液内科 助手
平成13年(2001年)7月
広島大学原爆放射線医科学研究所癌分子病態 助手
平成16年(2004年)8月
広島大学病院血液内科 助教
平成19年(2008年)5月
広島大学原爆放射線医科学研究所血液・腫瘍内科 講師
平成25年(2013年)4月
順天堂大学医学部内科学教室血液学講座 准教授
平成28年(2016年)7月
東京薬科大学生命科学部生命医科学科腫瘍医科学 教授
現在に至る

所属学会

日本内科学会
日本血液学会(評議員,IJH誌編集委員)
日本癌学会
日本造血細胞移植学会
日本臨床腫瘍学会
American Society of Hematology(米国血液学会)
Society for Hematology and Stem Cells(ISEH国際実験血液学会)

資格

日本内科学会認定内科医
日本血液学会認定血液専門医,指導医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

受賞歴

平成12年 日本血液学会奨励賞
平成17年度(第15回)公益信託日本白血病研究基金助成金・一般研究賞
平成18年 日本臨床血液学会MDS特別賞

大学院(委託学生)

新谷直樹/Naoki Shingai (M.D.) (順天堂大学大学院)

講師:林嘉宏

講師:林嘉宏 / Yoshihiro Hayashi

所属および連絡先

東京薬科大学 生命科学部 腫瘍医科学研究室
〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1研究4号館2階

Laboratory of Oncology, School of Life Sciences, Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences
1432-1 Horinouchi, Hachioji-city, Tokyo 192-0392, Japan
Tel:+81-42-676-7121 Fax:+81-42-676-7121

略歴

平成17年(2005年)3月
滋賀医科大学医学部医学科 卒業
平成17年(2005年)4月
滋賀医科大学医学部附属病院 初期臨床研修医
平成19年(2007年)4月
滋賀医科大学医学部附属病院消化器血液内科 医員
平成20年(2008年)4月
滋賀医科大学大学院医学系研究科博士課程 再生・腫瘍解析系専攻 入学
平成21年(2009年)4月
彦根市立病院血液内科 専攻医
平成22年(2010年)4月
京都大学医学部附属病院輸血細胞治療部 特別研究学生(~2013年3月まで)
平成25年(2013年)3月
滋賀医科大学大学院医学系研究科博士課程 再生・腫瘍解析系専攻 修了
平成25年(2013年)4月
済生会滋賀県病院血液内科 医長
平成25年(2013年)9月
シンシナティ小児病院医療センター実験血液学腫瘍生物学部門 研究員
平成29年(2017年)4月
東京薬科大学生命科学部生命医科学科腫瘍医科学研究室 講師
現在に至る

所属学会

日本内科学会
日本血液学会
日本癌学会
日本臨床腫瘍学会
American Society of Hematology(米国血液学会)

資格

日本内科学会認定医

受賞歴

平成26年 Christa Muller-Sieburg Award (国際実験血液学会)
平成29年 Tito Bastianello Young Investigator Award (International Symposium on Myelodysplastic Syndromes)

助教:鍵山侑希(生命科学博士)

助教:鍵山侑希(生命科学博士)/ Yuki Kagiyama (Ph.D)

所属および連絡先

東京薬科大学 生命科学部 腫瘍医科学研究室
〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1研究4号館2階

Laboratory of Oncology, School of Life Sciences, Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences
1432-1 Horinouchi, Hachioji-city, Tokyo 192-0392, Japan
Tel:+81-42-676-7121 Fax:+81-42-676-7121

略歴

平成20年(2008年)3月
北里大学理学部生物科学科 卒業
平成20年(2008年)4月
東京大学新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻修士課程 入学
平成22年(2010年)3月
東京大学新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻修士課程 修了
平成22年(2010年)4月
東京大学新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻博士課程後期 入学
平成25年(2013年)3月
東京大学新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻博士課程後期 修了
(生命科学博士 学位取得)
平成25年(2013年)4月
がん研究振興財団 リサーチレジデント(国立がん研究センター研究所所属)
平成27年(2015年)4月
国立がん研究センター研究所 特任研究員
平成28年(2016年)10月
東京薬科大学生命科学部生命医科学科腫瘍医科学研究室 助教
現在に至る

事務補佐員:森本 人巳/ Hitomi Morimoto

修士課程

M1
外岩戸 慎太郎

学部生

4年生
青栁 泰成
石橋 美穂
河村 咲希
下平 宗一朗
高松 恵理
竹内 健太
田口 鉄平
中嶋 利典
西川さゆり
福田 麻理奈
山口 哲弘
外研生
高山 莉那

客員研究員

原田 結花
西尾 美和子
新谷 直樹

学生募集

腫瘍医科学研究室では学部生、修士・博士課程の大学院生を急募しています。

研究室見学・よろず相談を希望される方は、下記にご連絡ください。

原田浩徳  東京薬科大学生命科学部 生命医科学科腫瘍医科学研究室
〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1研究4号館2階
TEL/FAX:042-676-7121(ex.4260)  E-mail: hharada@toyaku.ac.jp

アクセス

東京薬科大学生命科学部 生命医科学科腫瘍医科学研究室

〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1研究4号館2階

TEL/FAX:042-676-7121(ex.4260) 
E-mail: hharada@toyaku.ac.jp

東京薬科大学へのアクセス

JR中央線「豊田駅」南口下車、スクールバス8分
京王線「平山城址公園駅」下車、バス約8分または徒歩約18分
京王相模原線「京王堀之内駅」下車、バス約8分

東京薬科大学へのアクセス

Google Map